環境会計

環境会計の基本的な考え方

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループは、社会との良好な関係を保ちつつ環境に配慮した企業活動を推進するために、環境会計を導入しています。
環境会計は、企業の環境保全への取り組みを定量的に評価する枠組みの一つであり、当社グループでは環境省のガイドラインに沿ってコストなどを測定しています。
環境保全を効率的かつ効果的に推進するためには、政府と企業と消費者が互いに協力し、環境情報を開示しあうことが大切です。当社グループは環境会計を経営ツールとしてのみならず、社会とのコミュニケーションツールとしても重視しています。

2023年度の環境会計

  • 住友ゴムグループ

環境保全コスト(百万円)

分類 2023年度
投資額 費用額

1. 事業エリア内コスト

脱硫、排水処理設備費用ほか 848 2,552

2. 上・下流コスト

廃タイヤの処理費用、
容器包装委託費用ほか
3 154

3. 管理活動コスト

EMSの維持費用ほか 0 119

4. 研究開発コスト

環境にやさしい製品の開発費用ほか 0 2,160

5. 社会活動コスト

緑化費用 2 218

6. その他環境保全コスト

0 20
合計 853 5,224

2023年度の環境保全コストは、公害防止(集塵機、排水処理装置など)、温暖化防止(省エネなど)、資源循環(廃タイヤボイラー、ポリシート再生装置など)の設備投資として約9億円、また、コージェネレーション設備、廃タイヤボイラー、冷却水循環装置の維持管理費などで約52億円となりました。

環境保全効果(改善、対策を実施しない場合との比較効果)削減総量で評価

分類 効果内容 対前年度削減量
地球環境保全 CO2排出量(t-CO2 11,340
原油換算エネルギー使用量(kl) 6,546
有機溶剤排出量(t) -4
資源循環 埋立廃棄物量(t) 完全ゼロエミッション継続
廃棄物排出量(t) 1,290
排水量(千m3 -119

2023年度地球環境保全の取り組みでCO2排出量は11千t削減、原油換算エネルギー使用量は7千KL削減しました。これらは省エネルギーの効果と減産影響のためです。また、有機溶剤排出量は4t増加しました。資源循環の取り組みでは、国内6工場で2005年度から19年連続で完全ゼロエミッション注2を達成し、直接埋立廃棄物量の完全ゼロを継続することができました。また、廃棄物排出量は1,290t削減、排水量は119千m3増加しました。

注2完全ゼロエミッション:埋立廃棄物量をゼロ、再資源化率100%
(当社では再資源化目的で処理された廃棄物の全量を再資源化量としています。)

環境保全対策にともなう経済効果(百万円)

分類 効果内容 経済効果
省エネルギーによる削減額 コージェネレーションシステム導入、
省エネルギー活動
275
リサイクル・減容化ほか 廃棄物の削減、リサイクル、売却益 1,396
合計 1,671

2023年度の環境保全対策にともなう経済効果は、省エネルギー活動で約3億円、リサイクル・減容化などで約14億円になりました。

2023年度の環境効率

  • 住友ゴムグループ

2023年度のCO2排出量、排水量、有機溶剤排出量の環境効率はすべて向上しました。これは、生産増、売上高の大幅な増加の影響です。2024年度もすべての環境効率の向上を目指し、環境負荷低減活動を継続します。

環境効率グラフ

環境効率=(売上高/環境負荷)の基準年を100としたときの指数
CO2排出量:1990年=100
有機溶剤排出量、排水量:2000年=100

関連情報

非財務データ