当社は2025年に長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」を策定し、2035年に向けて目指す姿を「ゴムから生み出す“新たな体験価値”をすべての人に提供し続ける」としました。
「ゴム・解析技術力」と「ブランド創造力」の2つの強みを武器に、成長促進ドライバー「ゴム起点でのイノベーション創出」「ブランド経営強化」「変化に強い経営基盤構築」で、モビリティ・スポーツ・医療・暮らしのさまざまな領域において、魅力ある新たな価値を創造し続けます。これにより、未来に向けた豊かな社会、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
2023年にスタートした新中期計画では、既存事業の選択と集中や成長の基盤づくりに取り組み、これらの目標を前倒しで達成できる見込みです。
そのため、長期経営戦略では目標を見直し、中期計画は引き続き推進していきます。
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応についての取り組み内容は、以下のとおりです。
これらの取り組みの結果、2027年に事業利益率7%、ROE(自己資本利益率)10%、D/Eレシオ(負債資本倍率)0.6、ROIC(投下資本利益率)6%にすることを目標としております。
資本収益性を底上げすることによってPBR1.0倍以上を実現します。
株主還元につきましては経営の最重要課題として、連結ベースでの配当性向、業績の見通し、内部留保の水準等を総合的に判断しながら長期にわたり安定して株主に報いる方針です。
当社では、DX経営の実践に向けて、「データドリブン経営」、「デジタル技術による業務の高度化」、「ソリューションサービスの提供」という3つの戦略を推進しています。2025年までに基盤となる基幹システムの刷新が完了する予定です。さらに、サプライチェーンマネジメントや調達、技術・生産、人事領域でDXを推進中です。また、2022年よりDX人材育成を推進しており、 DXによる業務の効率化・高度化を行います。ボトムアップとトップダウンの両輪でアジャイルに取り組むことで、デジタル技術を活用したイノベーションを実現し、Our Philosophyの具現化を目指します。
当社はESG経営を推進して、事業を通じて環境問題や社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
気候変動の影響拡大を背景にカーボンニュートラルへの急激なシフトが進むなど社会問題が大きく変化するなか、企業理念体系「Our Philosophy」を体現して社会と当社が持続的成長を遂げていくために、2021年にサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を策定しました。
社会問題解決に貢献するための目標テーマを「環境」「社会」「ガバナンス」でそれぞれ設定し、各施策を着実に推進していきます。