緑化活動による環境保全の取り組み

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住友グループの緑化活動に対する基本的な考え方

住友グループは明治時代より荒廃した愛媛県別子銅山の山々に植林を行い、自然を戻す活動に取り組んできました。住友ゴムの活動もこの住友事業精神を受け継いでいます。

国内での緑化活動

「住友ゴムGENKIの森」の活動

  • 住友ゴムグループ

森づくりの主な目的は、生物多様性保全、土砂災害防止、CO2吸収による地球温暖化防止などです。国内では各事業所周辺の緑化活動地を「住友ゴムGENKIの森」と称し、全国11カ所(32ha)で森づくり活動を実施しています。
植樹する苗木は生物多様性の保全を図るため、その地域で集めた種から育てたものに限定しています。2023年は計543本の植樹と4,978本の苗木を提供しました。森づくりのための下草刈り、間伐といった整備活動も継続しています。
里山保全は活動を通じた地域社会とのコミュニケーションも重要な目的の一つです。地域ごとの特色ある森づくり実現のために、従業員やその家族、友人、地域住民、地域団体などと協力しながら活動を進めています。

泉大津工場(大阪府)神於山GENKIの森 植樹
泉大津工場(大阪府)神於山GENKIの森 植樹

未来を植える!どんぐりプロジェクト

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループは2005年度に、緑化活動の一つとして、どんぐりを苗木に育て植樹する活動を開始しました。2007年度に、地域の方々や従業員の家族にもどんぐり集めにご参加いただけるよう「どんぐり銀行」を設立し、さらに2008年度にはこのどんぐり植樹活動を「未来を植える!どんぐりプロジェクト」へと拡大しました。以来、国内の8事業所で、どんぐり銀行に集まったどんぐりを事業所敷地内で育て、地域に植栽して育てていく活動を続けてきました。
2023年度は4,978本の植樹苗提供をし、プロジェクトの植樹累計は206,687本となりました。これからも、従業員やOB、地域の皆様が参加する環境保全活動として、国内全事業所で推進していきます。

どんぐりプロジェクトの概要

市島工場「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」

市島工場は敷地内の原生林を活かし、生物多様性の観点から針葉樹と広葉樹の混交林化に積極的に取り組んできました。また敷地内における希少種保全活動も活発で、オオムラサキ育成においては2007年に幼虫の餌となるエノキを種から育て始め、2011年より自作のケージでオオムラサキの生育活動を開始。羽化に成功してからは近隣の園児を招待し、オオムラサキの観賞会を毎年開催しています。加えて絶滅危惧種であるホトケドジョウの危険分散地として承認された事を受け、敷地内のビオトープを活用したホトケドジョウの保護・生育活動も行っています。秋には近隣の園児を対象に工場敷地内でドングリ拾いを実施するなど、緑地を活用した地域交流・環境教育活動も盛んです。これらの活動が今回、高く評価されました。

緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰受賞 集合写真
集合写真(内閣府提供)

緑化活動を通じた地域住民との協働

  • 住友ゴムグループ

森づくり活動の目的はCO2吸収による地球温暖化防止、土砂災害防止、生物多様性保全などですが、里山保全活動を通じた地域社会とのコミュニケーションも重要な目的の一つです。
地域ごとの特色ある森づくりの実現のために、従業員・元従業員・家族や友人・地域住民・地域団体などの参加者で活動を進めています。2023年は緑化活動団体や近隣の方々に4,978本の苗木をご提供しました。

白河工場-苗木の提供
白河工場-苗木の提供

森林整備の実績に対し、近隣住民から感謝状

  • 住友ゴムグループ

名古屋工場では2010年より「GENKIの森」としてお須原山の定期的な下草刈りや植樹といった森林整備を続けています。2021年にはこの活動が評価され、お須原山がある東萩平町住民の皆様から、間伐材を使って作成された感謝状が贈られました。住友ゴムCSR基金の助成団体でもある「お須原山愛好会」との協働活動も頻繁に行い、名古屋工場では地域に根ざした森林整備活動を継続しています。

森林整備の実績に対し、近隣住民から感謝状

赤面山植林活動

  • 住友ゴムグループ

白河工場では2014年から赤面山の植林活動に参加しています。赤面山はスキー場だった斜面が廃業後放置され、荒廃地となっています。この活動は「赤面山を緑にする会」主体で進められてきましたが、2020年からは福島県主催の活動に発展しました。白河工場も当初は少人数での植林活動から支援を始めましたが、2019年にはヤシャブシの種を工場内で預かり、2年間育ててから山に戻すという活動を始めました。2019年にお預かりした種は2年後の2021年には30センチほどに育ち、130本の植林用苗木して、植林活動に参加の皆様と共に植樹を行いました。

赤面山植林活動

「ひょうごの生物多様性保全プロジェクト」に認定

神戸本社では構内にビオトープを設置して、ヘラノキ、アリマグミ、カワバタモロコなど6種類の希少植物と2種類の希少水生生物を保全育生しています。「六甲山渦が森」では、ドングリ類、ウツギ類など、これまで約1万本を植樹しました。また希少種ササユリやコバノミツバツツジなどの自生株の保全にも取り組んでいます。
これらの活動に対し、兵庫県内で行われている生物多様性保全・再生活動のモデルとなる代表的な活動として、2023年に「ひょうごの生物多様性保全プロジェクト」に認定されました。

認定証

海外での緑化活動

  • 住友ゴムグループ

2023年は計7,634本の植樹と2,390本の苗木を提供しました。絶滅危機にあるオランウータン保護のため、マレーシア・ボルネオ島の「ダンロップホームプロダクツの森」にゴム手袋の売上の一部で植樹をする「1 PAIR for 1 LOVEプロジェクト」では2,400本を植樹しました。

マレーシア「ダンロップホームプロダクツの森」
マレーシア「ダンロップホームプロダクツの森」