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市島工場で国蝶オオムラサキが羽化

 住友ゴム工業(株)の市島工場でオオムラサキの羽化が始まりました。オオムラサキは1957年に国蝶に選ばれ、現在は準絶滅危惧種に指定されており、自然環境を測定する目安になる指標昆虫の一つにもなっています。同工場では工場内に建てたケージの中で、2007年からオオムラサキの育成に取り組んでおり、2011年から毎年、近隣の幼稚園や保育所のお子さんを招待し、観察会を実施しています。

   
オスのオオムラサキ (写真は2019年撮影) オオムラサキをのぞき込む園児たち
 


 今年は新型コロナウイルス感染症対策を講じ、6月22、23、24日に、近隣の認定こども園「あいいくの丘」と「いちじまこども園」の園児を招き、観察会を実施しました。園児たちは、初めて見るオオムラサキの美しさに息をのみ、目を輝かせながら熱心に観察していました。

 観察会の後は、工場に併設されたゴルフ科学センターを開放し、園児たちは、広い芝生の上を思いきり走り回ったり、寝転んだりなど、思い思いに当社施設を楽しみました。


   
観察会の様子 ゴルフ科学センターのテストコースで遊ぶ園児たち



 市島工場は敷地の約7割が緑地という豊かな自然環境を生かし、さまざまな環境保全活動を行っています。オオムラサキの育成は2007年に幼虫の餌となるエノキの木を種から育てることから始まり、木が1m程度に育った2011年から幼虫をケージに放ち、羽化に成功。育成に際しては、川西市環境審議会専門委員・兵庫丹波オオムラサキの会会長である足立隆昭氏にアドバイザーとして参画いただき、毎年オオムラサキの美しい姿を観察しています。また、岡山県にあるタイヤのテストコース内でも、市島工場のノウハウを活用し、オオムラサキの育成に取り組んでいます。

 当社は今後も環境保全や地域との共生を図るため、さまざまな活動を行ってまいります。


<市島工場概要 >
所在地 : 兵庫県丹波市市島町梶原5
工場長 : 山本 浩正
操業開始: 1996年
事業内容: ゴルフボール製造
敷地面積: 182,000平方メートル(ゴルフ科学センター含む)