人材開発体制とその取り組み

組織体質強化

  • 住友ゴムグループ

2008年より従業員満足度調査として2年に1回の頻度でアンケートを実施してきました。2020年からはさらなる組織体質向上を図るべく、より早いサイクルで組織体質アンケートを実施し、結果を全社に開示しています。4つの骨太方針「挑戦を後押しする環境」「部門・役職間の壁がなくオープンな職場」「一人ひとりがリーダーシップを発揮できる環境」「全社戦略とひもづいた生産性の高い仕事」を達成すべく継続して変革活動を行います。

人材開発

  • 住友ゴムグループ

変化を乗り越える会社になるためには、一人ひとりが失敗を恐れずに挑戦し続ける必要があります。挑戦のベースとなるリーダーシップや問題解決力を積み上げられるよう、階層横断的に必要なスキルを選択受講できる研修体系を構築しています。また、取締役・執行役員も含めて、課長代理以上には360度フィードバックの仕組みを導入し、1年に1度自身のリーダーシップスタイルを客観的に見つめなおす機会を設けています。併せて、執行役員以上にはエグゼクティブコーチングをつけて、常に成長し続けることができる環境を整備しています。

新入社員研修の様子
新入社員研修の様子(写真は2019年実施の様子)

人材開発の組織体制

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループはOJT、自己啓発に加え、「人材開発部」「製造技術推進室」「工場人事課」が中心となって、さまざまな研修を実施しています。スタッフ系・技能系の階層別研修、スキルアップやキャリア開発の為の研修、技術・技能伝承の為の施策等、各研修に対する受講者の意見やニーズも反映させ、従業員の能力向上と働きがいの向上につなげています。
2021年度は、コロナ禍ということもあり、従来の対面型の階層別研修を実施することができませんでした。一方でリモートワークが進み、オンラインでのセミナーを多く実施することができました。特にBe the Changeプロジェクトの一環で進めているブーストプログラムは役員~一般まで階層横断でオンラインセミナーを実施することで社内の共通言語・共通理解を図ることができました。2021年度に実施したブーストプログラムは「Our Philosophy浸透セミナー」「リーダーシップセミナー」「各種スキルアップセミナー(公募型)」「360°フィードバック&セミナー」です。2022年度は2021年度実施のプログラムを継続するとともに、「スキルアップセミナー」は環境変化への対応やニーズの多様化を受けてメニューを大幅に増やし(4→17メニュー)、全員が希望するセミナーに参加できるようにしました。また下期予定の課長代理以上を対象とした「360°フィードバック&セミナー」は、実施範囲を一部関係会社にも広げ、マネジメントレベル/リーダーシップ力の向上を図ります。
また、工場技能員、販社など関係会社スタッフおよび従業員に対しても各部門に研修担当者を配置、充実した研修体系を構築し、グループ全体の能力の底上げを進めています。
以上取り組みにより、2021年に住友ゴムでは人的資本の充実のためにのべ46103時間(従業員一人あたり7.3時間)の研修を実施致しました。

延べ研修時間 1人当たり時間
2021年 46,103 7.3

人材開発部

人材育成方針を策定し、方針に沿った全社の育成施策を実施しています。スタッフ階層別研修、技能系昇格研修、マネジメント/リーダーシップ研修、技能系管理監督者向けのマネジメント研修、技術系社員向けQC教育、各種スキルアップ研修、関係グループへの研修等、さまざまなプログラムを企画・実施することでグループ全体の人材育成と能力開発を支援しています。

製造技術推進室

国内外の製造拠点を対象に、現地現物での改善活動指導等、モノづくりに関する教育訓練を推進しています。また、技能の伝承を図る為、グローバルで技能オリンピックを開催しています。製造系(各工程別)/工務系(機械保全、電気保全、治工具)で実施し、それぞれの技能を競い合い、お互いに更に磨きをかけています。

スタッフ系研修 <階層別研修/スキルアップ研修/自己啓発/その他研修(希望制)>

図:スタッフ系研修

技能系研修

図:技能系研修

新企業理念体系“Our Philosophy”の浸透

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループは、400年の歴史がある住友グループの「住友事業精神」を意思決定の拠り所とし、これまで様々な事業活動を展開する中で受け継いできました。1963年に定めた最初の企業理念にも住友事業精神が織り込まれており、その後、時代や当社の変化点に合わせて内容を見直してきましたが、「企業の社会的責任を果たす」「グループ全社員の幸せを追求する」「お客様の期待に応える」といった、基本理念は変わらず引き継いできました。この基本理念を継承しながら、2020年12月に改めて体系化したものが「Our Philosophy」です。「Our Philosophy」は私たちの存在意義である「Purpose」を体系の頂点に据え、私たちのありたい姿である「Vision」、私たちが大切にする価値観である「住友ゴムWAY」から構成されています。それぞれ、Purposeは「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」、Visionは「多様な力をひとつに、共に成長し、変化をのりこえる会社になる。」、住友ゴムWAYは「信用と確実を旨としよう」「挑戦しよう」「お互いを尊重しよう」と定義しました。
今、私たちに求められていることは、住友ゴムで働くひとりひとりが地球環境を含め、人を、社会を、そして未来を支える「最高の安心とヨロコビ」をつくり出し、世界に提供するためにチャレンジを続けることで変化の激しい環境に柔軟に対応し、さらなる成長を果たすことだと考えています。今回定義した「Purpose」をあらゆる意思決定の拠り所、仕事におけるすべての行動の起点となるよう、国内外のすべての従業員に浸透させていきたいと考えています。
住友ゴムグループでは、企業の発展には従業員一人ひとりが能力を存分に発揮できるようにしていくことが肝要であると考え、かねてより人材教育にも力を入れてきました。特に2012年からは海外拠点での「住友事業精神」および「住友ゴムWAY」の浸透活動に取り組み、そのなかで現地の文化に合わせて、現地の人がわかりやすい表現の独自の行動原則を追加したりするなど、地域特性を踏まえ、より実効性の高いものへ進化させてきた実績があります。この活動を下地に「Our Philosophy」の浸透を加速させてまいります。

次世代経営層の育成

当社グループでは、次世代経営幹部と海外拠点経営幹部の育成に注力しています。
「視点:経営者としてのものの見方」「知識:経営に必要な基礎知識」「考え方:クリティカルシンキング」などのスキルを身に付けるため、「マネジメントスクール」を設けています。2003年より開始し、毎年20名程度を選抜のうえ半年間講座を開設し、次世代経営層の育成にあたっています。

製造現場での人材育成

  • 住友ゴムグループ

将来の生産現場の人材を育成して持続可能な現場を実現する方針のもと、製造現場で実際のモノづくりに携わる従業員に対しては、近年実践型の教育に力を入れています。
これは、座学や演習を通じて学んだ知識をしっかりと身に付け、職場に戻ってからの実践の場で成果を上げられるようにするためです。
2019年から開始した現場管理監督者のマネジメント力向上教育では、ワクワクする自職場のありたい姿を部下と共に描き、部下を巻き込んで実行する実践指導を継続しており、イキイキと働く部下による仕事の改善が目に見える形で進んでいます。2期生は2020年9月からのオンライン指導となりましたが、実践期間中は個人別に直接指導を行い、1期生同様の部下を巻き込んだ職場のありたい姿実現に向けた活動を着実に進めることができました。また、2022年からは製造現場から上がるニーズ(生声)に応えた研修を企画し、より実践で成果に繋がる活動も進めています。下期からは第3期として、対面での実施を計画しています。

技能オリンピックの開催

  • 住友ゴムグループ

当社グループでは2009年から、若手社員への技能伝承と意欲向上を目的に年に2回、「技能オリンピック」を開催しています。製造工程や工務保全技能で8つの部門に分け、1大会につき一つの部門を対象として、国内外の各工場から選抜された若手社員1名がその技能を競い合います。
世界12工場の技能向上・伝承に大きく貢献し、近年では海外工場の技術者が優勝するなど、グローバルでの技能とモチベーションの向上につながっています。

2020年からは、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航/出張規制にて残念ながら集合型での協議を中止せざるを得ませんでしたが、2021年は技術伝承の継続性を保つため、リモートで競技を開催しました。2022年は感染対策の徹底のもと集合型での開催を計画しており、若手の交流も深めて技能伝承を図っていきます。

海外拠点での人材育成

  • 住友ゴムグループ

世界各地に拠点を持つ住友ゴムグループでは、どこの工場で作っても同じ品質の製品ができること、すべての従業員が成長や働きがいを感じられることなどを目的に、海外での人材育成を強化しています。
特に近年では、日本の本社からの指導・支援にとどまらず、現地の事業やニーズに合わせた人材育成の強化を目指しています。

新入社員研修の様子(中国・常熟工場)
新入社員研修の様子(中国・常熟工場)(写真は2019年実施の様子)

現場での技能伝承が可能な現地従業員を育成する取り組み

世界中どこの工場で作っても同じ品質の製品ができるように、「Our Philosophy」に基づいた品質教育の充実にも力を入れています。各工場での班長、職長などの現場の重要ポストへの階層別研修や各種国際規格の内部監査員育成や品質管理研修などを各事業所にて実施しています。また、現地に赴任し支援する日本人従業員の育成もこれらの施策を進める上で欠かせません。製造技術推進室が中心となり、海外工場管理監督者、海外工場支援者、海外駐在員の育成・教育に注力し、グローバルでの技能伝承につなげています。

英語リテラシー向上への取り組み

  • 住友ゴムグループ

事業のグローバル化が進む中、英語力だけではなく海外の方と仕事をする上での必要な考え方や注意すべき点などのリテラシー向上が必要となっています。
人事総務本部の、母国語が英語の社員を中心にブログ形式で、海外の仕事のスタイル・考え方や英語のワンポイント等を定期発信する取り組みを2019年8月からスタートしました。現在も月2回の発信を継続して行っています。

グローバル化ブログ「グローバルコンパス」発信メンバー
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ブログ「グローバルコンパス」。定期配信中。