環境マネジメント体制

グローバル環境経営の推進

  • 住友ゴムグループ
  • 冊子

環境の保全は、グローバル社会において企業が果たしていかねばならない最も重要な責任の一つです。
グローバル企業には、国や地域による濃淡なく世界中で環境経営を実践していくことが強く求められています。
住友ゴムグループは、事業のグローバル化の加速に伴い、グローバル環境経営の推進に一層の力を注いでいます。

環境保全に関する基本方針(基本理念)

2007年7月制定(2019年4月改定)した住友ゴムグループの環境方針に基づき活動しています。

環境方針

住友ゴム工業(株)環境方針PDF版(PDF 858KB)

エコ・ファーストの約束

エコ・ファースト制度

地球環境に責任を持ったグローバル企業として、あらゆる企業活動を通じて、豊かさと地球環境が調和した社会を将来にわたって実現していくべく、企業の社会的責任を果たしてまいります。
住友ゴムは、2009年3月に環境省が創設した「エコ・ファースト制度」で認定された「エコ・ファースト企業」として、新たな取り組み目標をまとめ「エコ・ファーストの約束」を2017年10月に更新しました。
新しい約束で従来から大きく変わった点は、低炭素社会の構築の目標を、これまでは国内の製造拠点で設けていましたが、今回はグローバルのライフサイクルでのCO2削減目標としたことです。原材料から廃棄までのCO2を削減するため、環境先進企業としての取り組みを進めてまいります。

エコ・ファーストの約束(更新書)(PDF 1,289KB)

エコ・ファースト推進協議会の定期通常総会
エコ・ファースト推進協議会の定期通常総会

エコ・ファーストの約束とは?

ECO FITST ロゴ

環境の分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」を行なっている企業(業界における環境先進企業)が、環境大臣に対し、地球温暖化対策、廃棄物・リサイクル対策など、自らの環境保全に関する取り組みを約束します。2021年1月時点で50社が認定されています。

エコ・ファーストの約束のフォローアップ報告

該当分野 約束項目 2020年度における目標 実績および概要 達成状況
低炭素社会の構築に向けた取り組みを積極的に推進します。
低炭素 グローバルで販売する乗用車用タイヤ1本当たりのライフサイクルにおけるCO2排出量を2022年に2005年比14%以上削減します。 15.0%削減 12.9%削減 未達成
循環型社会の形成に向けた取り組みを積極的に推進します。
3R 国内・海外の関係会社を含む主要生産拠点において、廃棄物の直接埋立量の「完全ゼロ」を2020年度まで継続します。 国内・海外の関係会社を含む主要生産拠点において、廃棄物の直接埋立量の「完全ゼロ」を継続 国内・海外の関係会社を含む主要生産拠点において、廃棄物の直接埋立量の「完全ゼロ」を継続 達成を
継続中
2020年までにモデル工場で工場排水の100%リサイクル技術を確立します。 定量目標無し モデル工場のトルコ工場で100%排水リサイクル技術確立 達成
自然との共生を進め、生物多様性に配慮した取り組みを推進します。
自然 どんぐりプロジェクトを中心にした森づくり活動を進めます。 毎年20回以上 18回 コロナの影響で活動を一部見送り
生物多様性に配慮したさまざまな取り組みを積極的に展開します。 定量目標なし 国内全6工場、岡山テストコース、神戸本社にて、絶滅危惧種21種の保全継続 活動継続中

グローバルな環境マネジメント体制

  • 住友ゴムグループ
  • 冊子

グローバルな環境マネジメントを強化するため、国内外拠点の責任者、テーマごとのワーキンググループの責任者などで構成する「グローバル環境管理中央委員会」を年2回開催しています。
2020年は2月と7月に開催し、国内外の製造工場から「CO2、省エネルギー、廃棄物、水使用量などの各指標の削減実績と改善内容」に加えて、「臭気などの環境改善」「社会貢献活動」など幅広い活動報告がありました。また、ハイブリッド事業本部から「環境への取り組み」、CSR部門から「ESG経営推進によるSDGs達成への貢献」などの報告と活発な議論が行われました。
なお、当委員会は2021年から「サステナビリティ推進委員会」に名称を変更し、従来よりもESG経営の推進に軸足を置き、SDGs達成に貢献する重点テーマに関する取り組み進捗フォローと社内における情報共有、取締役会への報告と答申を行っていきます。

2020年グローバル環境管理中央委員会
2020年グローバル環境管理中央委員会

環境マネジメント体制

環境マネジメント体制図

各工場における積極的な環境意識啓発活動

  • 住友ゴムグループ

当社グループは、従業員一人ひとりが環境問題に対する認識を深めて、環境保全の取り組みに積極的に参加するよう、環境意識啓発活動を実施しています。
従来から実施している「環境新聞」、「省エネ新聞」の定期的な発行、「ECO展示会」の開催、ポスター・標語の募集と表彰、環境知識勉強会、各種コンテストなどを継続しました。
2020年度は新たな取り組みとして、白河工場でSDGsを工場内へ周知・展開するため「コミュニケーションだより」を発行、タイのテニスボール工場で毎朝の体操の前に環境や省エネメッセージの放送を実施しました。
今後もこれらの活動を継続するとともに新たな活動にも取り組んでいきます。

白河工場SDGsの周知(コミュニケーションだより)
白河工場SDGsの周知(コミュニケーションだより)
ベトナム工場の環境ポスター選考
ベトナム工場の環境ポスター選考
宮崎工場の省エネ展
宮崎工場の省エネ展
中国・常熟工場の環境知識コンテスト
中国・常熟工場の環境知識コンテスト
中国・中山工場の環境勉強会
中国・中山工場の環境勉強会

ISO14001グローバル統合認証

  • 住友ゴムグループ
  • 冊子

低炭素社会の構築をはじめ企業活動のすべてにおいてグローバルな管理ができるよう、2010年12月に国内外30拠点でISO14001のグローバル統合認証を取得しました。これにより、国内外の主要生産・開発拠点の環境管理体制が一元化されました。
2020年末のグローバル全従業員に占めるISO14001認証取得事業所の従業員割合は79.3%、また、認証取得事業所割合は94.7%になります。
2020年度は、新たにスロベニア工場がISO14001の単独認証を取得しました。今後、単独認証取得済のスイス工場とスロベニア工場がグローバル統合認証に加わることと、フィリピン工場で新規認証取得を目指し活動を継続します。

全従業員に占めるISO14001認証
取得事業所の従業員数割合

全従業員に占めるISO14001認証取得事業所の従業員数割合グラフ

(2020年12月末時点の人員)

住友ゴムグループグローバル統合認証(日本語版)
住友ゴムグループグローバル統合認証(英語版)

住友ゴムグループグローバル統合認証(日本語版、英語版)

ISO14001認証取得状況

拠点名 取得年 従業員数 生産拠点従業員中の取得
事業所従業員割合
本社・技研センター 2007年 2,113 5.4
白河工場 1997年 1,595 4.1
名古屋工場 1997年 1,205 3.1
泉大津工場 1998年 374 1.0
宮崎工場 1997年 1,455 3.7
市島工場 1998年 192 0.5
加古川工場 1998年 437 1.1
中国・常熟工場 2005年 1,958 5.0
インドネシア工場 2003年 3,342 8.5
タイ工場 2008年 7,098 18.1
中国・中山工場 2004年 266 0.7
ベトナム工場 2008年 963 2.5
マレーシア工場 2005年 739 1.9
タイ・テニスボール工場 2009年 342 0.9
タイ・天然ゴム加工工場 2012年 257 0.7
住友ゴム工業(中国) 2013年 177 0.5
中国・湖南工場 2013年 1,149 2.9
ブラジル工場 2014年 1,597 4.1
トルコ工場 2016年 2,058 5.2
南アフリカ工場 2012年 1,331 3.4
アメリカ工場 2013年 1,691 4.3
スイス工場 2014年 119 0.3
スロベニア工場 2020年 62 0.2
中田エンヂニアリング 2004年 99 0.3
SRIビジネスアソシエイツ(神戸地区) 2009年 14 0.0
SRIシステムズ(神戸地区) 2009年 196 0.5
SRIロジスティクス(神戸地区) 2009年 9 0.0
SRIエンジニアリング 2009年 142 0.4
(株)ダンロップリトレッドサービス 2010年 54 0.1
(株)ダンロップゴルフクラブ 2010年 111 0.3
取得事業所従業員数 31,145 79.3
グループ総人員 39,298 100.0

2020年12月末時点の人員。

環境の外部審査と内部監査

  • 住友ゴムグループ

住友ゴムグループは、毎年、認証機関による外部審査を受けるとともに、各事業所内で内部監査員資格保有者による内部監査を実施しています。また、2009年度から住友ゴム工業本社の監査員がグループの国内外の各製造事業所を監査するコーポレート監査を原則年1回の頻度で実施しています。2020年度はコロナ禍のため、国内外の18製造拠点の監査をリモートで実施しました。
2020年度の外部審査の結果、すべての事業所において良好な評価で、ISO14001:2015グローバル統合認証を維持することができました。
外部審査、内部監査の結果、環境関連法規制に対する重大な違反はありませんでした。

外部審査・内部監査時間(コーポレート監査含む)

外部審査・内部監査時間(コーポレート監査含む)グラフ

気候変動に関する外部団体での貢献

水素バリューチェーン推進協議会における取り組み

当社は、21年2月より「水素バリューチェーン推進協議会」に加盟し、2050年までに製造工程のCO2排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指すため、燃焼時にCO2を発生しない次世代エネルギー水素の活用に取り組んでいます。水素バリューチェーン推進協議会に対し、水素活用拡大に向けた国に対する制度設計、予算拡充の働きかけと提言を行うことによって気候変動対策に関与しています。
水素活用の一環として、21年8月より主力タイヤ工場である福島県白河工場で、製造工程に必要な蒸気を作る燃料を化石燃料から水素に転換する実証実験を開始しました。

VOICE

Sumitomo Rubber AKOトルコ工場での工場排水100%リサイクル達成

トルコ工場では、水資源が貴重な地域に立地し、独自で井戸を掘り、水を引き込んでいます。また、その水もかなり塩分を含んでいるため、そのままでは使えず、水処理場を設置し、「逆浸透フィルター」という高度のろ過設備を利用しています。
このような中、貴重な水を有効活用するために、この水処理場での「工業排水リサイクル」に取り組みました。
水処理場では、くみ上げた井戸水を浄化すること、工業排水や生活排水を浄化して河川へ放流するということを行っていましたが、このうちの工業排水を処理後、再度工業用水として利用することに取り組みました。2020年には処理した水の一部を敷地内の芝生の灌漑とトイレの流し水に利用するめどが立ち、工業排水を100%再利用することができるようになりました。
限りある水資源の保全という環境面での効果はもちろん、井戸が枯れるというリスクをかなりの部分で軽減できることで、実際の工場運営に貢献できたことを誇りに思います。

トルコ工場(Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.S.)安全衛生環境部 Yagiz Ozan Ozdemir(ヤウズ オザン オズデミル)
トルコ工場
(Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.S.)
安全衛生環境部
Yagiz Ozan Ozdemir
(ヤウズ オザン オズデミル)

環境に影響を与える事故や公害問題等の発生件数と罰金・処罰について

住友ゴムグループでは、2018年度、2019年度、2020年度、罰金や処罰を受ける環境に影響を与える事故や公害問題等はありませんでした。