INTERVIEW

まっすぐ伸びよう二輪用タイヤで世界のレースを彩りたい。

H.Y.

技術系タイヤ設計

神戸本社 / 第二技術部
応用生物学専攻

2016年入社#新卒 #中堅 #その他理系

※2021年取材当時の内容です

CONTENTS

01入社理由

大学の研究テーマにとらわれず、人の暮らしを支えるものづくりがしたいと考えていた時に、偶然電車から住友ゴムの本社が見えたことをきっかけに興味を持ちました。タイヤの開発には専攻に関係なく携わることができるということと、面接の際にしっかり話を聞いてくださり、一番自分の本質を理解してもらえたように感じたことから、入社を決めました。

02仕事内容

欧州・北米向けバイク用タイヤの開発を担当。
データが勝負のタイヤ設計。

欧州・北米レース向け、市販用のモトクロスレース用タイヤの設計開発をしています。

基盤技術から設計まで担当して作り上げたタイヤが、プロライダーに世界的なレースで使われていることにやりがいを感じます。入社前からまさにやりたいと思っていた仕事です。

レースで問題となっている現象に対して、バイクにセンサーをつけて車体データを取る、試験機でタイヤデータを取る、現場で走行の様子を見る、というステップで車体・タイヤに何が生じているかを調査してメカニズムを解明し、得られた技術を取り入れてタイヤを設計します。自分が主体となって仮説→検証→結果→考察を繰り返して開発したタイヤがプロライダーに認められ、レースで好成績を残した時に達成感を感じます。

仕事内容

03今までで最も印象に残っている仕事

設計したタイヤがレースの優勝に貢献。
秘密は密なコミュニケーションにあり。

3年目から担当を任されたサンド(砂)路面用のタイヤ開発です。

欧州レースではサンド路面用タイヤを使うレースが年々増加していましたが、今まで結果が思わしくありませんでした。

そこでまず、現地(欧州)のライダーにアンケートや評価を依頼して、求められる性能を明確にしました。専門用語も織り交ぜた英語でのやり取りに苦労しました。次に欧州レースで発生する問題を再現するため、国内での評価に何度も立ち合ってライダーのコメント聴取やデータの測定を行いました。そして、測定データを解析して問題となる現象を解明し、その性能を最大限発揮できるタイヤを開発しました。データの解析方法やどのデータに着目すべきか、他部署や社外の人とも議論して進めました。

その結果、私が設計したタイヤを使用したライダーがサンドコースのレースで優勝し、シリーズの総合順位も2位まで上げることができました。

今までで最も印象に残っている仕事

04これからの目標

自身の設計したタイヤで、ダンロップブランドの
イメージ向上に貢献したい。

自身が設計したタイヤを通して、ダンロップブランドへの信頼・イメージを向上させて、売り上げに貢献したいです。レース活動の主な目的は当社サポートライダーにレースで活躍してもらい、それを観戦するお客様からのダンロップの評判を上げて、当社製品の購買に繋げることです。

現在、当社ではモトクロスタイヤの市場が大きい欧州で拡販する計画を進めていますので、欧州レースでの成績を上げることが目標です。来年は欧州レースで総合優勝できるよう、今後も自身が作ったタイヤを使用してもらい、更なるイメージアップに繋げたいです。

就活生へのメッセージ

これからの目標

私は就活時に本当に自分がやりたいことが何か見失いそうになりました。今となってはあの時に悩み、自分と向き合い続けたことで、若手からやりがいのある仕事をさせてくれる当社に入社できたと思っています。自分のやりたいことは何か、就活期間にしっかりと自分と向き合って後悔のない選択をしていただきたいと思います。

仲間とともに

仲間とともに

実車評価の精度向上に取り組んでいます。モトクロスはライダーの操作方法や体格、評価コースの条件で評価結果が大きく変わります。評価ポイントが少し異なるだけで、国内評価とアメリカの評価結果が合わないこともあります。年々変化する市場のニーズに応えるタイヤを作るには、評価精度の向上は必須です。国内・アメリカの評価チームとの評価ポイントの擦り合わせや、レースに立ち合って今のライダーの操作方法やタイヤの使われ方の確認を行い、常に市場が求めるタイヤを評価できる体制を築きあげていきます。

大切にしている
価値観・モットー

どんな時も諦めずに挑戦し続けることを大事にしています。
新しいタイヤを作り出す時、いくつもの難題が待ち受けていて、諦めたくなることもありますが、一つ一つを解決した先に、お客様に満足してもらえる性能の実現が待っていると信じています。また、壁は高いほど乗り越えた時の達成感は大きく、自己の成長にも繋がっていると思っています。

会社の好きなところ

会社の良い点は、若手に裁量権がある点です。
私は入社直後に今まで誰も取り組んだことのない解析テーマを担当しました。バイクやタイヤ、解析手法について何も知りませんでしたが、少しずつ勉強して知識を増やして自分なりに進めていきました。うまくいかない時もありましたが、先輩や上司に相談して進めることで成果を残すことができました。

一日のスケジュール

8:30

出社

デスクで欧州や北米からメールで届いた実車結果やレース結果を確認。

9:00

評価結果まとめ

実車結果と台上結果を分析して、現行タイヤの課題を洗い出し、次のタイヤの仕様を検討。

11:00

打合せ

先程検討した仕様での試作を提案して、チームから意見をもらい、試作仕様を決定する。

12:00

昼休み

先輩方と食堂でご飯。

13:00

依頼書作成

打合せをもとにタイヤの試作依頼書を作成して上司に提出。

15:00

現物確認

名古屋やインドネシアから到着した試作タイヤを確認。外観をチェックして、データ測定を依頼するため試験課へ搬入。

16:00

報告資料作成

会議で進捗報告するための資料を作成。

18:30

帰宅

帰宅後は、ジムで筋トレしたり、泳いだりしてリフレッシュ。また、会社で受けている英語講習の宿題をする。

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