INTERVIEW

まっすぐ伸びよう顧客視点の追及でより良い製品をお客様へ。

K.S.

技術系生産技術

白河工場/生産技術課
物質工学専攻

2021年入社#新卒 #若手 #化学系

※2024年取材当時の内容です

CONTENTS

01入社理由

仕事のやりがいは社会人として働く中で見出したいと考え、高等専門学校で数年間学んだ化学の領域にはあまりとらわれずに、幅広く就職活動をしていました。そういった考えも受け入れてくれる企業だからこそ入社したとも言えます。

02仕事内容

顧客のニーズに応えられるよう、製造面からサポート。

吸い上げられた顧客のニーズに対して、どのような手段でニーズを満たすタイヤを製造するかを検討します。
ここで言うニーズとは「乾いた夏でも雪が積もる冬でも一年中使えること」といった新規性の高いものから、「走っているときに破裂しないこと」といったある意味当たり前のものまで含みます。それを満たすタイヤを顧客に永続的に安定して供給できるか管理を行い、できないならば新しい設備・手段を開発する仕事です。
とても難しく、時間のかかる仕事ですが、開発した商品が話題になると達成感があります。また、学生時代に学んだ統計学、熱力学、化学工学、製図、情報処理、法学などは現在の業務でも役立っています。

仕事内容

03今までで最も印象に残っている仕事

現場から感謝の声をもらった、レーザーマシンの開発。

タイヤ成型用金型の表面汚れを洗浄するレーザーマシンの開発です。
工場では一つのタイヤ品種につき一つ以上の金型を持っており、生産品種を変更する際に金型も機械に着け替えます。お客様に汚れたタイヤを提供するわけにはいかないので、金型も清潔に保つ必要があり、その洗浄用マシンを開発しました。旧洗浄用マシンを使用してきた製造現場からの困りごとの生声をマシン設計に反映し、社内や外部の機械やシステムの専門家に協力してもらい、一つひとつ懸念をクリアしていきマシンを立ち上げました。
開発には年単位で時間を費やしたため大変苦労しましたが、現場から感謝の声も多くいただきやりがいを感じられました。

今までで最も印象に残っている仕事

04これからの目標

顧客視点で追究し、より良い製品を届ける。

私が現在担当しているのは製品ができあがる工程のため、このまま下流から上流に遡っていくようにして全製造工程の担当を経験したいと思っています。
「後工程はお客様」という言葉があるのですが、まさに顧客視点で要求したいものを提示し自力で改善していければやりがいのある仕事になると考えています。
最近はビッグデータを活用して今後を予測するような取り組みも増えているので、活用されずに眠っているさまざまな製造工程のデータを掘り起こして追究することで新たに改善できることが見えるのではないかと思います。そういった取り組みを通じて社内のメンバーがもっと重要なことに注力できるようになれば、お客様により良い製品をお届けできます。それが今の目標です。

就活生へのメッセージ

就活生へのメッセージ

住友ゴムはカーボンニュートラルに向けての取り組みとして日本初の水素ボイラーを使用した製造工程の設計や、路面状況によってタイヤの性能が変化する新技術アクティブトレッドの開発など、チャレンジングな社風を持っています。未知を楽しめる方が来てくださると嬉しいです。

仲間とともに

仲間とともに

QMS(品質管理システム)の浸透活動のIATF(自動車業界の三ツ星レストラン認定のようなもの)審査の中で、「会社内の仕事の仕方を文書にまとめ、それをもとに会社が回っているか」ということをチェックされます。現場の仕事の仕方を文書化するのも生産技術課の大事な仕事の一つで、新人も含む一人ひとりまでそれを浸透させるために、課内に限らず課外までいろいろな人に協力してもらいながら進めています。

大切にしている
価値観・モットー

「明るく楽しく前向きに」です。社内では「ATM」と略されて浸透しています。効率的に仕事をするためには、遠慮や忖度といったものはノイズです。それらを省くにはなんでも話しやすい雰囲気を作ることが必要不可欠です。そういう理由から、会社では努めて明るく振る舞うようにしています。

会社の好きなところ

毎日いろんな人と接することができるところです。直近だと、ヨーロッパ製の設備を購入して設置する際に、来日した外国人エンジニアを通してさまざまな縁ができました。従業員数4万人+社外のさまざまなメーカーとも付き合いがあり、中にはその関わりから強烈な刺激を受けられるときもあります。

一日のスケジュール

8:00

始業

タイヤ仕損品日報や設備停止日報を自動で作成するよう設定しているので、配信されたメールをチェックします。

8:30

新製品試作の立ち合い

稼働中の設備の動きなどを確認して不具合をチェックします。

9:30

工程トラブルの対応

トラブルが起きたときには現物を確認しに行き、どうすれば製造できるのか、どうすれば防ぐことができるのか、を検討します。

10:30

テスト協力依頼書の作成

実施したいテストに対して事前に周知しておくための書類を準備します。特殊な作業をお願いする場合は直接説明しに行きます。

11:00

作業標準の改訂

作業標準(現場作業を文書化したもの)を改訂する=仕事の内容を変える際には、リスクを洗い出し、事前にテストで問題ないことを確認します。

12:00

昼休憩

食堂で昼食を食べます。帰りに売店でデザート(ケーキなど)を買って事務所で食べます。

13:00

新製品の構想検討

タイヤ設計部門からの依頼に対して、材料品種や物性値などから考えられるリスクを伝え、関係部署一丸となって対策を検討します。

14:00

新設備のテスト

開発している新設備の作りこみをします。当初立てた目標に対して未達な箇所がないかを検証し、ある場合は改善案を検討し関係者に依頼します。

17:00

レポート資料作成

関係者にテスト結果をレポートするための資料を作ります。黙々と行う作業のため、残業時間に実施することも多いです。

18:30

退勤

工場ではゴルフが流行っているので早めに退勤できた場合は練習します。後輩をご飯に誘ったり、先輩から誘われたりするときもあります。