INTERVIEW
S.T.
技術系新規製法・設備開発
神戸本社 / 製造R&D室 / 課長代理
工学研究科機械工学専攻
2013年入社#新卒 #課長代理 #機械系
※2021年取材当時の内容です
CONTENTS
01入社理由
学生時代から車が好きで、タイヤを替えたら走りや乗り心地が大きく変わることに驚き、タイヤに興味を持つようになりました。会社説明会から選考へ進む過程で親身に相談に乗ってもらい、その誠実さに魅力を感じ、この人たちと一緒に働きたいと思ったことがタイヤ業界の中で住友ゴムを選んだ決め手でした。
02仕事内容
自分の開発した技術が搭載されたタイヤを
市場で見ることで感じる達成感
タイヤの加硫・金型に関する新技術の工程開発に携わっています。ニーズが多岐にわたり年々難易度が高まる要求に対して、金型の新技術や新工法を開発し量産体制を築くことが私の仕事です。
早く製品に乗せるために開発スピードを上げることや、海外工場でも使える技術であることも意識しています。
やりがいを感じるのは、自分が開発した新技術が搭載されたタイヤを市場で見た時です。
タイヤ開発は、企画から製品として販売されるまでには通常数年かかります。そのタイヤを市場で見た時に初めて、本当にやって良かったなと達成感を感じ、そのタイヤのことを愛おしく感じます。
03今までで最も印象に残っている仕事
プロジェクトメンバー一丸となって成し遂げた新技術。
「Nano Black」という新技術の開発です。
これはタイヤのサイドウォールの文字をよりいっそう黒く見せるデザイン技術の名称です。
印象に残っている理由は、自ら企画した開発だからです。開発を進めていくと、金型の製作工程やタイヤの加硫工程での負荷があまりにも大きく、当初のデザインでは難しいことが判明しました。そこでプロジェクトのメンバーでいくつもの案を考え、何度も試作を繰り返し、新しいデザインを決めたのですが、今度は量産体制にもっていくまでのスケジュールがタイトになってしまいました。
1日単位のスケジュールを組むことで何とか間に合わせたのですが、最後までやりきれたのはメンバー全員がこのカッコ良いタイヤを必ず作るぞという共通の目標を強く持てたからだと思います。
04これからの目標
「金型開発の住谷さん」そう呼ばれる日を目指して
日々挑戦。
金型の開発と言えば住谷さんと呼ばれるようになることです。
今後、金型へ要求される技術のレベルはさらに高く多岐にわたることが予想されます。今以上にさらにスピーディーにかつ新製品にタイムリーに適用できるような新技術の開発体制づくりが必要です。
そのために私がすべきことは、マネジメントするスキルをもっと高めることだと考えています。具体的には今よりももっと多くのメンバーで、大きな課題に取り組んだり新しいプロジェクトを動かすことを経験し、成長していこうと考えています。
一方、これまで大事にしてきた「挑戦する」というモットーは忘れずに、これからも新技術にどんどんチャレンジしていくつもりです。
就活生へのメッセージ
就職活動を進める中で将来のことで迷ったり悩んだり、大変なこともあると思います。しかし真剣に悩み考えれば、本当に自分のやりたいことや大切にしてきた価値観がみえてくるはずです。自分らしさを大切に、そして健康第一でがんばってください。
仲間とともに
決して諦めることをしない仲間がいたから成し遂げられた事がありました。開発を進めていき、失敗続きでもうこれ以上は無理かなと思っていた時に、メンバーから後1個だけでいいから試してみてと言われた時です。その一言がなければ成功しない開発でした。最後まであきらめないことの大切さを教えてもらいました。
大切にしている
価値観・モットー
「失敗してもいいからやってみる」です。新技術の開発を担当していると試しても上手くいかない事が多く、次もダメかな?と思うこともあります。しかし実はそこに当たりが隠れているかもしれません。やらずに後悔するよりやって後悔、上手くいかなくて普通と考えて、「失敗してもいいからやってみること」をモットーにしています。
会社の好きなところ
自ら手を挙げれば若手でもどんどん挑戦する機会を与えてもらえるところです。
私は入社5年目で南アフリカの工場へ出張しました。現地の設備でも金型が問題なく動作することを実証するためで、納期を考えるとどうしても失敗できないタイミングのため、私が行って見てきますと手を挙げました。初めての海外出張で不安なことも有りましたが、現地からのサポートもあり目的を達成することができました。
一日のスケジュール
- 7:00
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家を出発
- 8:30
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出勤・朝礼
メールをチェックし、今日行う仕事の優先順序を改めて整理します。
- 10:00
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グループミーティング
今週の進捗や困りごとをメンバー間で共有、相談します。
- 11:00
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昼休み
食堂を利用します。
- 12:00
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資料作成
翌日の会議に向けて、様々な評価結果を整理します。
- 14:00
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打合せ
開発プロジェクトの進捗を工場やタイヤ設計メンバーと共有し、次のアクションを決めます。
- 16:00
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測定
昨日テスト加工してもらった金型サンプルを測定し、結果を分析します。
- 17:00
-
定時
測定結果を明日メンバーに報告したいので、少し残業して分析します。
- 18:30
-
退社
翌日の業務に向けた準備は完了。帰宅します。
- 20:00
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帰宅
好きな音楽を聴きながら帰ります。