無機硬質床 グリップコートMシリーズ 建築フロア

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金属骨材のモノリシック床工法。
ヘビーデューティー対応を追求した
「グリップコート M」、「 Mハード」。

優れた耐摩耗性を備えた特殊な鉄系粒子や繊維状の金属(骨材)にセメント硬化剤、耐アルカリ性顔料、さらに特殊な添加物をファクトリーミックスした粉末状のコンクリート(モルタル)表面強化仕上材 「グリップコートM」、 「Mハード」。下地との一体化(モノリシック)で、耐衝撃性に優れた超硬質の床面を形成。重量物を扱う工場床などに適した仕様。また、無機質材料の採用で、不燃性にも優れています。

モノリシック工法

グリップコートM・Mハードの特長

下地と一体化した超硬質の床面を形成。

打設されたコンクリート(又はモルタル)が生乾きのタイミングをとらえて材料を散布。鏝押さえすることにより鉄系粒子〈M〉・繊維状金属〈Mハード〉がコンクリートに食い込み、グリップコートが下地と一体化(モノリシック)した超硬質の床面が形成されます。

耐摩耗性、耐衝撃性が一段と向上。

金属骨材の採用で剥離のない床が仕上がり、優れた耐摩耗性、耐衝撃性、防塵性など多くの特徴を発揮します。また、特殊な金属繊維を配合したグリップコート「Mハード」は耐摩耗性、耐衝撃性を一段と高めた仕様。さらに、厚塗工法で耐用期間を長くすることも可能です。(練込工法)

シンプルな工法だから、大面積も短工期。

「グリップコートM」、「Mハード」の特性は樹脂系の床工法にないもので、しかもコンクリート打設の後を追って散布施工するという工法のシンプルさから、大面積の土間床仕上げなどでは養生終了とともに床が仕上がり工期面で大きなメリットがあります。平滑仕上げ(鏝押さえ)の他、刷毛引きによる防滑仕上げも可能です。

抜群の強度で、苛酷な条件に対応します。

主な用途

  • 鉄鋼、機械、車両、自動車、電気、実験場など重量物を扱う工場、倉庫。
  • 耐摩耗性、耐衝撃性を特に要求される作業場や通路。
  • フォークリフトや運搬車が使われる物流ターミナル、荷捌所、格納庫、各種倉庫など耐摩耗性が要求される床。
  • 駐車場の斜路、自動車修理工場、ガソリンスタンドなど耐摩耗性のほか防滑性も要求される施設。

カラーバリエーション

4色のカラーバリエーションで美しい作業環境に。
〈標準色及び荷姿〉使用場所の条件に応じて4色のカラーが選べます。

色番(呼称) 包装・荷姿
レンガ #1 レンガ 各色共 20kg入
(防湿仕様のファクトリーパック)
グリーン #2 グリーン
グレー #3 グレー
ブラウン #5 ブラウン

(注) 防湿仕様のファクトリーパックですが、取り扱いはセメント同様の注意が必要です。

#1レンガ

#1レンガ

#2グリーン

#2グリーン

#3グレー

#3グレー

#5ブラウン

#5ブラウン

  • この色見本は印刷ですので、実際の色とは多少異なります。
  • 仕上り面がセメントのアクにより白くなる場合がありますが、これは床を使い込めば自然に消えて深みのある本来のカラーが現われます。
  • カラーワックス仕上げにより、仕上り面に発生するアクなどを目立ちにくくし、本来のカラーが表出するまでの間、美装性を高めることができます。(カラーワックスは、簡易的な着色処理で、付着力は強くありません。床養生の布粘着テープなどにより、剥がれる恐れがありますので、ご注意ください。)
  • 表面に錆びが出ることがありますが、耐久性には影響するものではありません。

標準使用量

 
 
グリップコートM グリップコートMハード
標準仕様 標準仕様 耐久仕様
標準工法 (散布工法) 2kg/m² 3kg/m² 6~8kg/m²
厚塗工法 (練込工法) - 13~26kg/m²
(厚み:5~10mmに比例)

グリップコートM・Mハードの耐摩耗性について

試験方法

テーバー摩耗試験(摩耗輪CS-17、荷重1000g、回転数1000回)
セメントモルタルと比較し性能を評価
セメントモルタル配合 セメント/砂=1/3、W/C=50%

  摩耗減量 備考
グリップコートM 550mg セメントモルタルの約13倍の耐摩耗性
グリップコートMハード 495mg セメントモルタルの約15倍の耐摩耗性
セメントモルタル 7315mg --

下地条件

望ましい下地の条件

  1. コンクリート強度は、18N/mm²以上
  2. スランプは土間で15~18cm、上層階で18~21cm
  3. セメント量は300kg/m²
  4. 打設面は、できる限り浮き水が溜まらないようにすること
  5. 打設面をタンピングし、レキを沈ませるようにすること

施工上の注意

施工時期が早過ぎる場合

  • a) 材料が下地に食い込み使用量が増大する。
  • b)下地からの水分が多くなり、色ムラが出る。
  • c)仕上げ表面の強度が低下する。
  • d)空気によるフクレが出やすい。
  • e)アク害が出やすい。

施工時期が遅過ぎる場合

  • a)材料と下地とのなじみが悪く、ピンホールが出やすい。
  • b)下地との接着が悪くなり、剥離の原因となる。
  • c)鏝のすべりが悪くなり、作業が困難となり、著しい場合は鏝のビビリが出る。
  • d)水打ちして押さえると色ムラ、白華の原因となり、場合によっては亀甲状のクラックを生じる。

気象条件

  • a)施工中および施工後24時間以内に気温が5℃以下に下がると予想される場合は施工を避ける。加温、保温の方法もあるが局部乾燥など種々問題を生じやすい。
  • b)屋外での施工で施工後24時間以内に降雨、降雪、霜などのおそれのある場合は、施工を避ける。凍結、白華の原因となる。
  • c) 仕上げ直後の直射日光、風などによる急乾燥は色ムラ、クラック、フクレなどの原因となる。

養生・メンテナンス

養生期間

  • a)歩行…… 2日以上
  • b)普通使用…… 7日以上
  • c) 重量物の通行…… 21日以上

メンテナンス

養生後(7日以上)ワックス処理すると、管理が容易です。

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