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TNFD提言に沿った自然関連リスク分析を全事業に対して実施

 住友ゴム工業株式会社は、自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures, 以下「TNFD」)の最終提言に基づき、当社全事業における自然への依存および影響についてリスク分析を実施しました。
 2023年は、タイヤ事業において、TNFD提言で推奨されている手法を用いてリスク評価を実施しましたが、さらなる生物多様性保全の推進に向け、このたび、スポーツ事業と産業品事業にも対象範囲を広げ、リスク評価を行いました。



 スポーツ事業においては、「水資源・排水」「周辺生態系」を、産業品事業では、「水資源・排水」「周辺生態系」「土地開発」を重要課題と特定しました。重要課題への対応策を検討するため、上流・直接操業・下流のバリューチェーンの段階ごとに整理し、地域性分析を行い、課題を深掘りしました。



 地域分析の結果、スポーツ事業、産業品事業ともに、バリューチェーン上流で小規模なリスクを発見したほか、直接操業の「水資源・排水」「周辺生態系」におけるリスクを特定しました。直接操業の「水資源・排水」において、水リスクが高いと評価されたインドネシアのゴルフボールおよびタイヤ製造工場を含む7工場では、2050年度までに工場排水の100%リサイクルを目指すことをサステナビリティ長期方針で定め、水ストレスの低減に向けた取り組みを実施しています。
 また、リスク顕在化の事例として、欧米ではマイクロプラスチックに対する規制が進んでいることが確認されています。当社グループではスポーツ用人工芝からのマイクロプラスチック流出を抑制するための実証実験※1や天然素材充填材を採用した人工芝の開発・施工※2に取り組んでおり、製品の使用段階における自然関連リスクの軽減に向け取り組みを進めています。なお、分析の結果においては、当社の施工実績は日本国内に限定されており、それぞれの施設における自然関連リスクに有意な差はないと評価しています。

 当社グループは企業理念体系「Our Philosophy」を実現するため、バリューチェーン全体のリスクと機会からマテリアリティを特定しています。マテリアリティ項目のひとつとして定める「生物多様性」では、ありたい姿を「天然ゴムなど自然資源への依存と影響を自覚し、周辺の生態系と共存する企業」と掲げています。リスク分析や生態系と自然資源の恩恵を将来世代につなげるため、事業による負の影響を小さくし、生物多様性の保全と回復に努めてまいります。

分析結果の詳細は以下ページをご覧ください。
生物多様性の保全(TNFD):https://www.srigroup.co.jp/sustainability/environment/tnfd.html

※1 スポーツ用人工芝由来のマイクロプラスチック問題への取り組みについて(ニュースリリース発行: 2021年5月14日) https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2021/sri/2021_035.html
※2 ジャイアンツタウンスタジアムにスポーツ用人工芝が採用(ニュースリリース発行: 2025年2月26日) 
https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2025/sri/2025_011.html

<ご参考>
生物多様性保全の課題解決に向けて「TNFD Adopter」に登録 ~TNFD提言に沿った自然関連リスク分析を実施~(ニュースリリース発行:2024年1月29日)
https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2024/sri/2024_007.html