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タイヤトレーサビリティーの業界標準に対応するため「GDSO」に加盟

 住友ゴム工業(株)は、2023年1月からタイヤに関するデータの標準化やデータへのアクセスのためのソリューションの定義に取り組む国際団体「GDSO(Global Data Service Organisation for Tyres and Automotive Components)」に加盟しました。タイヤ業界ではトラック・バス用タイヤを中心にトレーサビリティーのためのタイヤ個体識別管理に取り組んでおり、GDSOに加盟することで業界標準に対応してまいります。

ロゴおよびイラストは、本ニュース用にGDSOの利用許諾を得て掲載しておりますので、転載・転用はお控えください。

 GDSOは、RFID※1を使用してタイヤに関するデータを活用するためのプラットフォーム構築を進めています。当社はその活動に参画して業界標準の策定に取り組むとともに、当社グループが製造・販売するタイヤに関するデータにユーザーがアクセスするためのデータベース構築を進めます。

 RFIDは、従来バーコードやQRコードを用いていた個体識別を、電波を用いた無線通信技術によって確認する仕組みであり、これを活用することで品質保証・クレーム対応・模倣品排除など、トレーサビリティーのためのタイヤ個体識別管理が可能になります。さらに、倉庫での在庫管理や、製造・装着時期、メンテナンス履歴などを確認できるようになることで、作業効率や安全性の向上が期待されます。

 将来、RFIDを活用してタイヤに関するデータを分析することで、リトレッド※2やメンテナンスなどのソリューションビジネスを中心に、よりお客様の状況やニーズに合った付加価値の高いサービス提供を目指します。

 

 当社は、2021年8月に策定したサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」の達成を目指し、地球環境・社会共生・ガバナンスそれぞれで課題解決に取り組んでいます。100年に一度と言われるモータリゼーションの変革に対応するため、安全で環境に優しいサステナブルなタイヤの開発を今後LCA(ライフサイクルアセスメント)を基軸に据えてさらに加速させるとともに、RFIDなどのデジタル・トランスフォーメーション(DX)も活用しながら、調達、輸送、開発、製造、販売、使用に至るサプライチェーン全体を通し、「CO2の削減」「原材料のバイオマス化およびリサイクル化」「サステナブルな商品開発」を進めてまいります。

 

※1 Radio Frequency Identificationの略。電波を用いた無線通信技術によってタグのデータを読み書きする技術。

※2 摩耗したタイヤの基礎部分(台タイヤ)を活用して、路面に接するトレッド部分に新しいゴムを貼り付けて再利用すること。

 

<ご参考>

「GDSO」ホームページ