耐偏摩耗性能とライフ性能を大幅に向上※1した低床バス用タイヤDUNLOP「SP537」新発売
2023年02月06日
住友ゴム工業㈱は、街中を走行する路線バスに求められる耐偏摩耗性能とライフ性能を大幅に向上※1した、低床バス用リブラグタイヤ※2DUNLOP(ダンロップ)「SP537(エスピーゴーサンナナ)」を、3月1日から発売します。発売サイズは全2サイズ、価格はオープン価格です。
総合性能比較グラフ
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「SP537」は、車両の加減速やロータリーでの旋回、停留所への幅寄せなど、路線バス特有の荷重変動で発生する偏摩耗を抑制したロングライフタイヤです。また、バリアフリー対応縁石へのタイヤ接触を考慮した新形状サイドプロテクターを採用しています。
新開発の独自パターンでは、ブロックと主溝付近の剛性を高め、さらに接地形状を均一にすることで、耐偏摩耗性能が大幅に向上※1しました。耐偏摩耗性能に加え、「S.A.微粒子カーボンⅣ」を採用することで、従来品「SP527」比1.2倍以上のロングライフを実現します。また、使い切る直前までサイプ※3が残るように深溝化することで、そのエッジ成分によってウエット性能の低下を抑制※1します。
※1 従来品DUNLOP「SP527」との比較
※2 走行安定性・排水性・横滑りのしにくさに寄与する縦溝のリブパターンと駆動力・制動力に寄与するラグパターンを併せ持つ
※3 タイヤのトレッド部に刻まれる細かい溝
■商品特長
○新開発パターンで耐偏摩耗性能が大幅に向上
新開発の独自パターンには、偏摩耗の起因となる鋭角部を減らしたシンプルなブロック形状を採用しました。また、ショルダー主溝のジグザクを緩やかにすることでブロックの振れ幅を小さくし、溝付近のブロック剛性を高めました。これによって、直進時・旋回時ともに摩耗エネルギーが均一化され、耐偏摩耗性能が従来品「SP527」から大幅に向上し、ライフ性能の向上にも貢献しています。
○耐偏摩耗性能と配合技術の組み合わせでライフ性能が1.2倍以上向上
耐偏摩耗性能の向上に加え、カーボンとポリマーの吸着点を増やした「S.A.微粒子カーボンⅣ」を採用することで、カーボンとポリマーの結合力が強化され、ライフ性能が従来品「SP527」比で1.2倍以上向上しています。
○サイプの深溝化でウエット性能を持続
従来品「SP527」は、摩耗初期でサイプが一部消失し、トレッドパターンの外観変化や水を掻き出すエッジ成分の低下があったことを受けて、「SP537」では深溝サイプを採用することでこれを抑制します。摩耗後期になるとジグザク溝が強調される溝形状の採用と合わせてウエット性能の持続性を高めました。
○新形状のサイドプロテクターでバリアフリー対応縁石への接触を考慮
バリアフリー対応縁石は、バスが停車場に幅寄せすることで、歩道との隙間や段差を小さくし、ベビーカーや車いす利用者の方でもスムーズに乗り降りすることを可能にします。歩道との隙間をより小さくするためには、縁石とタイヤを接触させて停車する必要があるため、あらかじめ接触を考慮した新形状サイドプロテクターを採用しました。サイドプロテクタ—の幅を広くし、接触しやすい下部の厚みを増すことで耐久性を確保しています。
■発売サイズ