FALKENが『ニュルブルクリンク24時間レース』に参戦
2022年05月24日
住友ゴムグループのファルケンタイヤヨーロッパは、5月26日から29日にドイツで開催される世界最大級のツーリングカーレース『ニュルブルクリンク24時間レース(正式名称:ADAC TOTALENERGIES 24H NÜRBURGRING)』にFALKEN(ファルケン)モータースポーツチームとして参戦します。昨年に引き続き「Porsche 911 GT3R」2台体制で総合優勝を目指します。また、本年もオフィシャルスポンサーとしてFALKENブランドで同レースに協賛し、多くのファンに感動を届けます。
また、住友ゴム工業(株)は、3年ぶりに「SP3T」クラスで参戦する「スバルテクニカインターナショナル」の「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」にFALKENタイヤを供給し、欧米を中心に高い評価を得ているFALKENブランドのさらなる価値向上を目指します。
FALKENカラーの「Porsche 911 GT3R」 | 「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」 |
当社グループは1999年以来、世界一過酷なレースとも言われる『ニュルブルクリンク24時間レース』に、FALKEN モータースポーツチームとして参戦を続けてきました。昨年は、レースを一時中断するほどの濃霧や豪雨に見舞われ、厳しい環境と過酷なコースとが重なり完走すること自体が難しいレースでしたが、FALKENタイヤの信頼できる性能を軸に練られた戦略を基にチームが一丸となってレースに挑み、同チームの2台は総合4位と9位で、ともに完走を果たしました。
本年は、5月8日に開催された『ニュルブルクリンク24時間レース』の予選レースでも総合6位と多くの強豪チームが参戦する中で好成績を残しています。これらのレースで収集したデータを基に最終調整を行い、万全な体制で『ニュルブルクリンク24時間レース』に臨みます。
FALKEN モータースポーツチーム用のタイヤ開発にあたり、当社のシミュレーション技術を活用して開発期間を大幅に短縮することに成功しました。目指す性能のタイヤとそれを装着する実車の2つのデジタルモデルを作成し、そのデジタルモデルをバーチャル上の『ニュルブルクリンク24時間レース』のコースで走らせました。本番同様にあらゆる条件下で走行させることで、車輛の挙動とタイヤの特性および摩耗状況をシミュレートし、その性能の変化を把握することができました。これまで多くの試作タイヤを生産し、室内評価や実車評価といった評価手順に多くの時間をかけてきましたが、シミュレーションを利用することで開発の効率化や試作タイヤの削減を行いました。
また、「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」の参戦車両は、SP3Tクラスで7度目の優勝を目指し、車体剛性バランスの見直しと補剛の実施、燃料タンク容量アップおよび燃料制御最適化、車両重量に合わせたセットアップ最適化、衝突防止警告システムの導入、テレメトリー通信レベル改善、電動パワーステアリング採用など、様々な改良が施され、総合性能が進化しています。当社はタイヤの構造などを改良し、グリップおよび操縦安定性などの性能を向上させることで、参戦車両の進化に貢献しています。
■『ニュルブルクリンク24時間レース』活動計画
クラス |
チーム |
車両 |
ドライバー |
SP9(FIA-GT3) |
FALKEN Motorsports |
Porsche 911 GT3R |
Jaxon Evans |
Sven Müller |
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Patrick Pilet |
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Marco Seefried |
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Porsche 911 GT3R |
Klaus Bachler |
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Patrick Pilet |
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Alessio Picariello |
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Martin Ragginger |
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SP3T |
スバルテクニカインターナショナル |
SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022 |
佐々木 孝太 |
Carlo van Dam |
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Tim Schrick |
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Marcel Lasee |
※チーム分けは変更になる可能性があります。
■ニュルブルクリンク24時間レース概要
自動車メーカー、タイヤメーカーが開発テストを行うサーキットとしても有名なニュルブルクリンクで行われる24時間レースは、高低差300m、ブラインドコーナーを含め約170カ所のコーナーを持つ北コースと、F1も開催された近代的なGPコースをつなげた1周約25㎞のフルコースを使用し、世界一過酷なレースとも言われています。