スポーツ用人工芝由来のマイクロプラスチック問題への取り組みについて~環境省 グッド・プラクティス集への実証実験掲載~
2021年05月14日
住友ゴム工業(株)は、スポーツ用人工芝からのマイクロプラスチック流出を抑制するため、施設を所有・管理する兵庫県西宮市と協力し、公表例としては国内初めての取り組みとなる実証実験を、「西宮浜多目的人工芝グラウンド」※1で開始しました。スポーツ専用ロングパイル人工芝は、経年使用により破断した人工芝や充填したゴムチップが場外に流出することがあり、これらが河川や港湾に流出されてマイクロプラスチックとなっている可能性が指摘されています。今後、経年変化などを定期的に観察し、各対策の効果、バリア資材の適性や耐久性、メンテナンスの必要性などの検証を進めます。
実証実験内容
① 人工芝レイアウト(バリア・メンテゾーン設置)による流出防止
② 防球フェンスへのバリア(メッシュネット・不織布)設置による流出防止
③ 排水溝内へのバリア(専用金物・フィルター)設置による流出防止
④ 高比重充填物採用による場外飛散の防止
当社は、株式会社/一般社団法人ピリカの調査報告※2を契機に、スポーツ用人工芝由来のマイクロプラスチック問題に関する調査と対策検討を進めてまいりました。このたび環境省が、マイクロプラスチックの発生および流出抑制、回収に資する企業などの取り組みや技術を取りまとめた「マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集」※3に、当社の取り組みが紹介されました。この取り組みは、環境省が展開する「プラスチック・スマート」にも登録されています。
今後、当社の調査や実証実験の結果を公開し、マイクロプラスチック排出防止のためのバリア資材やメンテナンス手法の情報を施設管理者に提供することで、スポーツ用人工芝由来のマイクロプラスチック問題解決に向けた活動を推進してまいります。
当社は、今後も引き続き、経済的価値、社会的価値の双方の視点から事業をとらえ、新たな価値を創造し続けることにより、持続可能で、安全・安心に働き、暮らしていける社会を実現すべく、住友ゴムグループならではのESG経営を推し進め、SDGsの達成に貢献してまいります。
マイクロプラスチック流出防止策を施したグラウンド |
外周バリア人工芝(明るい緑部分)と防球フェンスを利用したバリア(メッシュネット) |
実証実験内容
① 人工芝レイアウト(バリア・メンテゾーン設置)による流出防止
② 防球フェンスへのバリア(メッシュネット・不織布)設置による流出防止
③ 排水溝内へのバリア(専用金物・フィルター)設置による流出防止
④ 高比重充填物採用による場外飛散の防止
当社は、株式会社/一般社団法人ピリカの調査報告※2を契機に、スポーツ用人工芝由来のマイクロプラスチック問題に関する調査と対策検討を進めてまいりました。このたび環境省が、マイクロプラスチックの発生および流出抑制、回収に資する企業などの取り組みや技術を取りまとめた「マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集」※3に、当社の取り組みが紹介されました。この取り組みは、環境省が展開する「プラスチック・スマート」にも登録されています。
「プラスチック・スマート」キャンペーンのロゴマーク
今後、当社の調査や実証実験の結果を公開し、マイクロプラスチック排出防止のためのバリア資材やメンテナンス手法の情報を施設管理者に提供することで、スポーツ用人工芝由来のマイクロプラスチック問題解決に向けた活動を推進してまいります。
当社は、今後も引き続き、経済的価値、社会的価値の双方の視点から事業をとらえ、新たな価値を創造し続けることにより、持続可能で、安全・安心に働き、暮らしていける社会を実現すべく、住友ゴムグループならではのESG経営を推し進め、SDGsの達成に貢献してまいります。
※1 | グラウンドには、当社ロングパイル人工芝「ハイブリッドターフEXⅡ」を敷設(面積約10,500㎡)。本年3月供用開始。 (所在地:兵庫県西宮市西宮浜3丁目) |
※2 | 環境関連調査を手がける株式会社/一般社団法人ピリカ(東京・渋谷)が、2018年~2020年に、国内外の河川や港湾の浮遊マイクロプラスチックを採取・調査し、結果を公表。2020年の国内調査では、120 地点中 112 地点でマイクロプラスチック が 採取され、そのうち 人工芝破片が23%(重量比)を占めた。 |
※3 | 環境省ウェブサイト「マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集」 URL:http://www.env.go.jp/press/109499.html |