ニュース詳細

住友ゴム工業TOP > ニュース > 2023年 > 米・車両故障予知会社のViaduct社と『センシングコア』の共同実証実験を開始

米・車両故障予知会社のViaduct社と『センシングコア』の共同実証実験を開始

 住友ゴム工業(株)は、トータルフリートマネジメントサービスの実現を加速すべく、AIを活用した車両故障予知ソリューションサービスを提供する米国のベンチャー企業であるViaduct Inc.(以下「Viaduct(バイアダクト)社」)と共同実証実験をこのほど開始しました。この実証実験により、フリート事業者が抱える課題の解決に貢献します。

 


 実証実験では、Viaduct社のAIを活用した車両故障予知ソリューションサービスと、当社の自動車の車輪速解析技術をベースとする独自のセンサーレスのセンシング技術『センシングコア』を組み合わせることで、タイヤに加え、エンジンやブレーキなどを含めた車両状況をリアルタイムで把握することを目指します。車両全体のモニタリングが可能になることで、走行時の安全性向上に繋がるとともに、車両の稼働率向上やメンテナンスコストの削減が期待できます。

 当社のソリューションビジネスでは、これまでにTPMSを活用した「空気圧・温度管理サービス」において、タクシー・リース・レンタカーの各事業者と実証実験を実施してきました。今回の取り組みでは、北米で200万台以上の車両に車両故障予知ソリューションサービスを提供してきた実績を持つViaduct社開発のインターフェース『TSIエンジン』と、さらに一歩踏み込んだ『センシングコア』の“タイヤの摩耗検知技術”の検証を行います。両社の情報面・技術面での連携を通じて、より高度なトータル車両故障予知ソリューションサービスの展開に繋げます。

  


 

 当社では、CASE/MaaSに対応する高い安全性能・環境性能を実現するために、タイヤ開発および周辺サービスの開発コンセプトである『SMART TYRE CONCEPT』を掲げています。その周辺サービスの中核を担う『センシングコア』においては、既に約40社の自動車メーカーにアプローチしており、順次納入を進めていく計画です。2020年代後半には、メンテナンス・保険・リースなどを組み合わせたフリートのトータルマネジメントサービスの展開を目指します。

 

■会社概要

住友ゴム工業株式会社

本  社 兵庫県神戸市中央区脇浜町3-6-9
代  表 代表取締役社長 山本悟
創  業 1909年
事業内容
 

 
各種タイヤ、スポーツ用品、産業品の製造・販売
タイヤではDUNLOP、FALKENのブランドでグローバルに展開

 

Viaduct Inc.

本  社 1010 Doyle Street, Suite 200, Menlo Park, CA USA
代  表 CEO デイヴィッド・ハッラーク
創  業 2018年
事業内容 AIを活用した車両故障予知ソリューションサービスの提供