2019年12月期決算について
2020年02月13日
住友ゴム工業(株)の2019年12月期(2019年1月1日~12月31日)における連結業績は、売上収益は893,310百万円(前期比0.1%減)、事業利益は53,878百万円(前期比11.2%減)と前期に比べて減収・減益となりました。加えてタイヤ事業における北米、南アフリカ工場、産業品他事業におけるスイス工場では、各々の事業計画を見直した結果、のれん・固定資産の減損損失を計上することとなり、営業利益は33,065百万円(前期比42.1%減)、税金費用を計上した後の最終的な親会社の所有者に帰属する当期利益は12,072百万円(前期比66.7%減)と大きく減益となりました。
主力のタイヤ事業では、国内新車用タイヤは納入車種拡大によるシェアアップや低燃費タイヤを中心とする高付加価値商品の拡販により販売数量が増加し、売上収益は前期を上回りました。国内市販用タイヤは、ダンロップブランドの低燃費タイヤを中心とした高付加価値商品の拡販に加えて、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要を取り込みましたが、暖冬の影響により冬タイヤ販売が前期を下回ったため、売上収益は前期を下回りました。海外新車用タイヤは、欧州、北米のほか、新興国での納入拡大などにより、売上収益は前期を上回りました。海外市販用タイヤはアジア・大洋州地域では中国の景気減速の影響を受けましたが、欧州・アフリカ地域は、欧州を中心にファルケンブランドの販売を順調に伸ばしました。米州地域では、北米で4WD・SUV用タイヤ「WILDPEAK」が好調に推移するなどファルケンブランドの販売を伸ばしました。これらにより売上収益は前期を上回りました。以上の結果、タイヤ事業の売上収益は767,551百万円(前期比0.1%減)、事業利益は46,183百万円(前期比9.8%減)となりました。
スポーツ事業では、国内ゴルフ用品ではゼクシオのリブランディングを実施し、さらに幅広いゴルファーに「確実に、まっすぐ、遠くまで飛ばす」新しいゼクシオテクノロジーを搭載したクラブ「ゼクシオ イレブン」「ゼクシオ エックス」を12月に発売、好調な滑り出しを見せ、売上収益は前期を上回りました。海外ゴルフ用品では、北米でゴルフボールNEW「スリクソン Z-STARシリーズ」や新製品ゴルフクラブ「クリーブランドゴルフ CBX2ウエッジ」などの販売が好調に推移しましたが、アジア第2の市場である韓国で高付加価値品の販売が減速し、売上収益は前期を下回りました。テニス用品では、全豪オープン公式球の「DUNLOP Australian Open」を国内および海外各地域で発売し、また、テニスラケットのダンロップ「CXシリーズ」を国内では2018年12月、欧米では2019年1月に発売しましたが、特に国内市況が前期を下回り、売上収益は前期を下回りました。ウェルネス事業では、前年に引き続き会員数が堅調に推移し、コンパクトジム「ジムスタイル」の新規出店もあり、売上収益は前期を上回りました。以上の結果、スポーツ事業の売上収益は84,705百万円(前期比0.3%増)、事業利益は4,282百万円(前期比22.0%減)となりました。
産業品他事業では、医療用精密ゴム部品や制振事業が堅調に推移したものの、OA機器用精密ゴム部品では主要OA機器メーカーのプリンター・コピー機の生産減少、インフラ系商材における体育施設の受注減もあり、減収となりました。以上の結果、産業品他事業の売上収益は41,054百万円(前期比1.7%減)、事業利益は3,397百万円(前期比15.4%減)となりました。
なお2020年12月期の連結業績は、売上収益は910,000百万円(前期比1.9%増)、事業利益は55,000百万円(前期比2.1%増)、営業利益は54,000百万円(前期比63.3%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は35,500百万円(前期比194.1%増)を見込んでいます。
(注)連結業績にはセグメント間取引消去等が含まれております。
【決算短信/説明会資料】
http://www.srigroup.co.jp/ir/library/financial-report/index.html