シンガポールに天然ゴム調達会社を設立
2020年01月14日
住友ゴム工業(株)は、良質な天然ゴムの安定的調達を目指し、世界最大の天然ゴム取引市場であるシンガポールに、天然ゴム調達会社「SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.」を設立し、4月から営業を開始します。従来は当社のシンガポールにあるタイヤ販売子会社「SUMITOMO RUBBER ASIA (TYRE) PTE. LTD.」内の天然ゴム調達部門で調達を行ってきましたが、今後は新会社が調達活動や対外的取り組みを担っていきます。
■会社設立の趣旨
以下をふまえ、良質な天然ゴムを安定的に調達するために調達活動やGPSNR※などの対外的取り組みを現地で責任を持って取り組む体制が必要であると判断した。
・調達環境の変化
昨今、天然ゴムの消費量が増加する一方、アジアの主要生産国で生産量減少が予測され、グローバルでの天然ゴム調達が必要。また、天然ゴム業界内での統合、撤退で取引先は減少し、市場の独占や価格変動リスク拡大などの問題が生じるなど、良質な天然ゴムの安定的な確保に向け、調達環境が大きく変化している。
・人権や環境への配慮
天然ゴムの生産過程での人権侵害や森林伐採等がSDGsの観点から問題視されるようになるなど、持続可能な調達に向け、人権や環境にも従来以上に配慮していくことが求められている。このような環境変化に対応すべく、2018年10月にGPSNRが発足し、当社も参画団体として積極的に活動している。
■「SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.」の概要
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ゴムの木から採取される樹液 |
■過去リリース「「持続可能な天然ゴム方針」を策定」~Global Platform for Sustainable Natural Rubber(GPSNR)に参画~
(2018年11月発行)
http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2018/sri/2018_090.html
※Global Platform for Sustainable Natural Rubber:2018年10月に発足した、タイヤメーカー、天然ゴムサプライヤー、自動車メーカー、NGOなどが参画する団体。