知的資本

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知的資本(研究開発、知的財産戦略などについて)

タイヤ・スポーツ・産業品他事業の幅広い領域・分野で研究開発を推進しています。こうした活動を通じた知的資本の蓄積が、競争優位な製品群や新たな成長を生み出す原動力となっています。

知的資本の状況

  2016 2017 2018 2019 2020
研究開発費(百万円) 24,257 25,720 25,780 26,198 24,215
売上収益対研究開発費比率(%) 3.2 3.8 2.9 2.9 3.1
国内・海外の特許・実案件数(件) 8,761 9,183 9,199 9,156 10,063

研究開発活動

住友ゴム工業の研究開発組織・施設を核として、世界各地に所在する子会社・関連会社群との密接な連携のもと、タイヤ・スポーツ・産業品他事業の幅広い領域・分野で研究開発を推進しています。タイヤ事業におけるタイヤ技術研究開発では、神戸本社に隣接したタイヤテクニカルセンターを中心に、欧州・米国のテクニカルセンターと連携して、「タイヤが地球環境のために貢献できること」をテーマにして、「原材料」「低燃費性」「省資源」の3つの方向性で環境配慮商品の開発に取り組んでいます。
特に「より高い安全性を備え、環境負荷低減に貢献できるタイヤ開発」については、2012年よりスーパーコンピュータ「京」を活用したシミュレーションをゴム材料の研究開発に取り入れるなど、先進的な取り組みに挑戦しています。
スポーツ事業では、スポーツ事業本部並びに米国のRogerCleveland Golf Company, Inc.に研究開発部門を設置しており、コンピュータシミュレーション技術等を用いて新技術・新商品の開発並びに評価、試験に取り組んでいます。
産業品他事業では、高減衰ゴムを用いた制振事業、医療用精密ゴム部品、プリンター・コピー機用精密ゴム部品等の商品において、消費者ニーズに合わせた商品開発に積極的に取り組んでいます。

テクニカルセンターTTC

TOPICS

「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション」がHPCI利用研究課題優秀成果賞を受賞

当社がスーパーコンピュータ「京」を活用して取り組んだ研究「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション」が、HPCI (革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)利用研究課題優秀成果賞を受賞しました。
今回受賞した研究は、ゴム材料に添加するシリカとカップリング剤の結合の仕方がゴム材料の強度に及ぼす影響を明らかにしたもので、ゴムの耐摩耗性向上につながる成果を得たものです。今後は、このシミュレーションの成果を新たなゴム材料および商品の開発に活かしていきます。
また、さらに高い安全性と環境負荷低減を両立したタイヤ開発を進めるため、シミュレーションにおいては、2021年から共用開始された「京」の後継となるスーパーコンピュータ「富岳」も活用して、取り組みを進めていきます。

産学連携による共同研究の取り組み

住友ゴムグループは先端技術を有する大学との産学連携の活動による新技術開発に取り組んでいます。

連携先 最近の主な取り組みテーマ
茨城大学 タイヤ用ゴム内部の特定材料を選択的に観測する手法確立
群馬大学 レベル4 自動運転車のタイヤ空気圧をリモート監視するモニタリングシステム構築
関西大学 「タイヤ内発電技術」の実用化
東北大学 ゴム破壊のX線CT撮影の約1,000倍速化

知的財産戦略

グループ事業支援のための知的財産活動を積極的に行っています。 具体的には、次の3点を知的財産活動の基本的な柱としています。1点目は、特許、実用新案、意匠、商標を中心とした産業財産についての「権利を取得」することです。2点目は、それらの当社の権利を侵害する行為に対して「権利を活用」することです。そして3点目は、第三者からの攻撃に備えて防御する体制を整えることで「リスクを排除」することです。また、急速に海外事業拡大を進めるなかで、知的財産活動業務に関しても、日本のみならず米国、欧州はもちろんのこと、中国を筆頭としたアジア諸国、ロシア、南米、中近東、アフリカなど世界中に拡大しています。
グローバル化に対応した知的財産活動を行うために人材育成と仕組みづくりを強化しています。例えば知的財産部員の教育・訓練によるレベルアップはもとより、各拠点のスタッフの知財マインドとレベルアップを行うことでグループ全体において円滑に知的財産活動が行えるような体制づくりを行っています。特に欧州には知財駐在員を配置することでより有効な権利の獲得に注力しています。
今後も3つの柱を基本としたさらに効率の良いグローバルな知的財産活動を推進します。