タイヤ事業での商品・技術開発

低燃費タイヤの開発

  • 住友ゴムグループ
  • 冊子

スマートタイヤコンセプトで掲げている「性能持続技術」を採用した商品、プレミアムコンフォートタイヤ「VEURO VE304」や、フラッグシップ低燃費タイヤ「エナセーブ NEXTⅢ」といった商品を開発し、拡販を図りました。
両商品は「水素添加ポリマー」を用いることで、ウエットグリップ性能低下を抑制しつつ、高い耐摩耗性を実現しています。
なかでも「VEURO VE304」といったボリューム商品にこの素材を適用できる技術を確立したことは、大きな進歩だと考えています。
「エナセーブ NEXTⅢ」はセルロースナノファイバーを採用し、乗り心地と操縦安定性能を両立しています。
セルロースナノファイバーのタイヤへの採用は世界初であり、この環境にやさしいバイオマス素材をタイヤ材料として使いこなせたことは、サステナビリティの観点からも大変意義のあるものと考えています。
これらの商品はお客様から高い評価をいただきました。
「VEURO VE304」は「用品大賞2020」グランプリ、「エナセーブNEXTⅢ」はエコプロアワードや超モノづくり部品大賞、省エネ大賞を受賞するなど、各団体からも評価をいただいています。

VEURO VE304

石油外天然資源タイヤの開発

  • 住友ゴムグループ

当社はタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプト「SMART TYRE CONCEPT」を掲げており、たとえばタイヤの摩耗、経年による性能低下を抑制し、新品時の性能を長く持続させる「性能持続技術」や、商品ライフサイクル全体で環境性能を高めて循環型社会の実現に寄与する「ライフサイクルアセスメント(LCA)」を採り入れた商品開発を推進しています。DUNLOP「エナセーブ NEXTⅢ」は、ウエットグリップ性能の低下を従来と比べて半減させる「性能持続技術」のコンセプトを取り入れています。さらに、高機能バイオマス材料であり国が重点産業として推進している素材・セルロースナノファイバーを世界で初めてタイヤ用ゴムに採用するとともに、タイヤラベリング制度において最高グレード「AAA-a」も達成しており、「LCA」の観点から環境負荷低減にも貢献できるものです。
今後もLCAの観点から、商品ライフサイクル全体で環境性能をより高いレベルに引き上げ、循環型社会の実現に寄与できる商品の開発を推進します。

当社調べ

ニュースリリースより抜粋

LCA
商品ライフサイクル全体で環境性能のレベルを引き上げ循環型社会の実現に寄与 これまでの材料の枠を超えた開発への取り組み

バイオマス材料の開発

  • 住友ゴムグループ

2013年に化石資源を全く使用しない世界初の100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」を完成して以降、エナセーブ100で培った当社独自の創生技術を活用し、自然界に存在する材料の優れた性能を引き出してタイヤ材料として活用する「創生高機能化」に向かって進化を続けています。
2016年8月に発売した「WINTER MAXX 02」に採用された「超密着ナノフィットゴム」には、経時変化によるタイヤの硬化を抑制する新開発の高機能バイオマス材料「しなやか成分」を配合することで、高い氷上性能を長期間維持することが可能になりました。

エナセーブ100 WINTER MAXX 02

天然ゴムの構造解析

  • 住友ゴムグループ

東北大学との共同研究により、今まで解明されていなかったパラゴムノキでの天然ゴムの生合成において3つのタンパク質が重要であることを発見し、この結果をIRC 2016 Kitakyushu「国際ゴム技術会議 北九州」で発表しました。この研究成果は、パラゴムノキの高生産品種選定や植物体以外でのゴム生産といったさまざまな分野での応用が期待されます。

膜粒子にタンパク質を結合させて機能評価を行う
膜粒子にタンパク質を結合させて機能評価を行う
合成された天然ゴムが膜粒子内に貯めこまれる
合成された天然ゴムが膜粒子内に貯めこまれる

同じくIRC 2016 Kitakyushuで、天然ゴムの末端構造解析に関する研究成果も発表しました。これは高機能なNMR装置と独自の解析手法を組み合わせて今まで解明されていなかった末端構造を明らかにしたもので、この成果によりタイヤの低燃費性能、耐摩耗性の向上につながる天然ゴムの性能向上や、加工性の改善が期待されます。

天然ゴムの構造解析

ライフサイクルアセスメント

  • 住友ゴムグループ

商品のライフサイクルアセスメント

住友ゴムグループは、新技術開発段階での、原料から生産、使用、物流、廃棄、リサイクルに至る商品のライフサイクルにおける環境負荷を定量的に評価しています。
一般的なタイヤのライフサイクルは下記になります。

一般的なタイヤのライフサイクルCO2排出量

一般的なタイヤのライフサイクルCO2排出量グラフ

LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドラインVer. 2.0(2012年版)」より作成。

「VEURO VE304」LCA評価

2020年3月発売の「VEURO VE304」は、ラベリング制度における転がり抵抗性能「A」、ウエットグリップ性能「a」を達成しています。

VEURO VE304 LCA評価

注1使用段階の前提条件:車両燃費;10km/L 燃費への寄与度;1/8

注2サイズ:195/65R15で比較。

注3LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver. 2.0(2012年版)」に準拠。

VEURO VE304

「エナセーブ NEXT Ⅲ」LCA評価

2019年12月発売の「エナセーブ NEXT Ⅲ」は、ラベリング制度における最高グレード「AAA-a」を達成しています。

エナセーブ NEXT Ⅲ LCA評価

注4使用段階の前提条件:車両燃費;10km/L 燃費への寄与度;1/8

注5サイズ:195/65R15で比較。

注6LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver. 2.0(2012年版)」に準拠。

エナセーブ NEXT Ⅲ

「エナセーブ EC204」LCA評価

2018年2月発売の「エナセーブ EC204」は、ラベリング制度における転がり抵抗性能「AA」、ウエットグリップ性能「c」を達成しています。

エナセーブ EC204 LCA評価

注7使用段階の前提条件:車両燃費;10km/L 燃費への寄与度;1/8

注8サイズ:195/65R15で比較。

注9LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver. 2.0(2012年版)」に準拠。

エナセーブ EC204

「LE MANS V」LCA評価

2017年2月発売の「LE MANS V」は、ラベリング制度における転がり抵抗性能で「AA」を達成し、快適性能(乗り心地性能、静粛性能)を大幅に高めています。

エナセーブ LE MANS V LCA評価

注10使用段階の前提条件:車両燃費;10km/L 燃費への寄与度;1/8

注11サイズ:215/60R16で比較。

注12LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver. 2.0(2012年版)」に準拠。

LE MANS V

「エナセーブ 100」LCA評価

2013年11月発売の100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ 100」はラベリング制度における転がり抵抗性能「AA」、ウエットグリップ性能「c」を達成しています。

エナセーブ 100 LCA評価

注13使用段階の前提条件:車両燃費;10km/L 燃費への寄与度;1/8

注14サイズ:195/65R15で比較。

注15LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver. 2.0(2012年版)」に準拠。

エナセーブ 100

「ENASAVE RV505」LCA評価

2019年6月発売の「ENASAVE RV505」は、ラベリング制度における転がり抵抗性能「AA」、ウエットグリップ性能「b」(一部サイズは「c」)を達成しています。

エナセーブ RV505 LCA評価

注16使用段階の前提条件:車両燃費;10km/L 燃費への寄与度;1/8

注17サイズ:195/65R15で比較。

注18LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver. 2.0(2012年版)」に準拠。

エナセーブ RV505

「エナセーブ SP138」LCA評価

2019年3月発売の「エナセーブ SP138」は低燃費性能を従来汎用品比で10%向上させました。

エナセーブ SP138 LCA評価

注19使用段階の前提条件:車両燃費;4km/L 燃費への寄与度;1/4

注20サイズ:295/80R22.5で比較。

注21LCA算出方法:日本自動車タイヤ協会「タイヤのLCCO2算定ガイドライン Ver. 2.0(2012年版)」に準拠。

エナセーブ SP138